8,12月20日 日曜日 9時38分 本多善幸事務所

8.mp3 「ありがとうございます。これもひとえに支えてくださった皆様のお陰です。」 村上隆二は代わる代わる顔を出す支援者達に平身低頭だった。 「先生にはもっと頑張ってもらわんとな。」 「地域の活性化に全力を尽くしてくれ。」 「夢を現実にして欲しい。」 「次は総理大臣やな。」 などと様々な要望を本多の代わりに村上は受け止めた。 支援者の大半は建設業界関係者。今回の本多国土建設大臣誕生は多いに期待するところである。 折からの不況と公共工事の予算削減の中、この業界では極めて厳しい風が吹いている。 当選当初から本多善幸は北陸新幹線建設促進会に参画。石川、福井、富山、新潟、長野、群馬の各県の代議士や自治体の首長たちと連携をとって長年政府に働きかけを行ってきた。そして民政党幹事長時代に着工にこぎ着けた。 ついに今回政府の公共事業部門のトップに上りつめた。今後はこの超大型事業の流れを絶やさぬよう、迅速にそして確実に工事を進めて行く。それが彼の議員人生の集大成でもある。いまこそこの公共事業を通じて財政出動を行い、デフレに陥ってしまった経済状況に刺激を与える。財政再建路線によって活力を失いかけている地域に元気を取り戻させ、新たな雇用も創出するのだ。 これが大義名分だ。考え方は決して間違ってはいない。 だがそのようなマクロ的な視点を支持者は期待しているわけではない。目先の仕事にありつけるかどうか。これが関心事であった。 つまり、 「先生にはもっと頑張…

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