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場合によってはお便り回を設けてそれにお答えさせていただきます。
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「一色貴紀。」
「そうです。」
松永はため息を付いた。
「あのバカ…。」
彼は下唇を噛んだ。そしてホワイトボードに貼られている顔写真を見つめ、再び十河と相対した。
「さっきも言っただろう。覚悟はできている。」
松永は彼の視線からは目を離さず、こう言い切った。暫くの沈黙を経て十河の目が充血し、瞳から一筋の涙が流れ落ちた。
「十河…。」
「理事官、申し訳ございません…。私は嬉しいんです。若手警察官、しかもキャリアの貴方が一心不乱に真実を追い求めてひた走る姿を見ることができて…。」
「なんだなんだ。おまえやめろよ。本題はこれからだろう。調子が狂うじゃねぇか。」
松永は頭を掻いた。
「すいません…